土地を購入するとき、土地の形が綺麗な長方形や正方形などきちんと整形されているわけではありません。
なかには形が綺麗に整っていない不整形地もあり、土地の形が旗を掲げているように見える「旗竿地(はたざおち:路地状敷地とも呼ばれる)」もあります。
今回は土地の購入で知っておきたい整形地と旗竿地の違い、そのメリットやデメリットについてまとめていますので参考にしてください。
整形地と旗竿地との違いとは?基本的なことからチェック!
<整形地とは?>
整形地とは正方形や長方形など自宅を建築するために向いた土地の形を言います。
長方形や正方形であれば、自宅を建築する場所やカーポートの設置、庭の配置など設計が簡単にできますね
土地もほぼ平らなので土地を掘削したり盛り土をするような手間もかからず、スムーズに自宅が建築できます。
<旗竿地とは?>
旗竿地は分かりやすく言うと「細い路地を通った先にある土地」を言い、土地全体がほかの土地に囲まれている場所をいいます。
まるで旗を掲げているように見えるため「旗竿地」と呼ばれているのです。
このタイプの土地は幅4m以上の道路に2m以上接していなければならないと法律で決まっていますが、2mでは軽自動車は入れても登録車が入れない可能性も。
土地を購入する際に、路地の幅についてもチェックしておく必要があります。
整形地と旗竿地とのメリット・デメリットについて
<整形地のメリット・デメリット>
整形地のメリットは重機が入りやすいので住宅を建てやすく(リフォームもしやすく)、土地売却時にも高く売れることがメリットです。
デメリットは自宅建築がしやすいため価格が高くなる傾向があること、地価があがれば毎年請求される固定資産税も高くなってしまうことがあげられます。
<旗竿地のメリット・デメリット>
旗竿地のメリットはずばり土地の価格にあります。
整形地に比べて約15~20%地価が安くなるため、浮いた予算を自宅建築費や外構工事に回すことも可能。
地価が安くなれば固定資産税の支払額も軽減され、経済的な負担が軽くなります。
デメリットは、周囲を住宅やアパートなどに囲まれる可能性が高いため、採光や風通しがしにくいこと。
天窓をつける、中庭を作る、風の流れを良くするなど住みやすくするための工夫が必要です。
また路地面積が狭いと重機が入れず、自宅建築時に人件費などのコストが上乗せされる可能性があるのもデメリット。
路地面積によっては自家用車の駐車スペースにも制限がかかり、購入できる車種が限られてしまうことも。
旗竿地は割安な価格で購入できますが、引き換えにするものもありますのでよくチェックする必要があります。
まとめ
土地の購入は自宅建築の第一歩ですが、あとで「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも立地や見晴らしだけではなく土地の形もチェックしましょう。
旗竿地は一般的に建築しにくい形状なので地価が安くなりますが、どこまでマイナス点を許容できるかが鍵です。
購入したい土地が旗竿地の場合、実際に土地を見学し「車が入るか、周囲の状況はどうか」など環境や敷地の使い勝手などを見極めましょう。